新築祝い お返しのマナーとタブー

新築祝いをいただいたら、その感謝の気持ちを伝えるためにお返しを贈るのが一般的です。しかし、何をどのように贈るのか、そのマナーやタブーについてはしっかりと理解しておく必要があります。

この記事を通じて、新築祝いのお返しについての知識を深め、適切なお返しを選ぶための参考にしていただければ幸いです。

  1. 新築祝いのお返し(新築内祝い)の基本的なマナーとタブー
  2. 新築祝いのお返しの適切な価格範囲(一般的には新築祝いの半額から3分の1程度)
  3. 新築祝いのお返しの適切なタイミング(入居後1カ月~2カ月以内)
  4. 新築祝いのお返しで避けるべき品物(火事を連想させるもの、赤いもの、刃物など)

新築祝いのお返しについて 知っておくべきこと

新築祝いをいただいたら、お返しをしたいと考えるかもしれません。しかし、新築購入は一生のうちに何度も経験しないため、マナーがわからないのではないでしょうか。

新築祝いのお返しにはタブーとなる品物や贈り方があるため、事前に確認するようにしてください。相手に失礼な対応をすることのないよう、お披露目会の基礎知識も紹介しますので、状況に合わせて選ぶとよいでしょう。

新築祝いのお返しとは「新築内祝い」

新築祝いをいただいたお返しのことを「新築内祝い」といいます。昔は、新築のお披露目会にお客様を招いておもてなしする行為自体を「新築内祝い」と呼んでいました。最近では、新築祝いでのお返しを新築内祝いと呼ぶようになりました。この場合の新築とは、個人が新しい自宅を設けたケースと、会社の事務所を新しく設けたケースが含まれています。中古物件の購入の場合では、引越し祝いという名目が一般的です。

新築内祝いは必要か?

新築内祝いが必要なのかどうかは、お披露目会をするかにより変わってきます。本来の新築内祝いはお披露目会自体のことのため、お披露目会を開くなら改めて贈り物はしません。

新築祝いのタブーについて

新築内祝いのタブー

新築内祝いにはタブーも存在します。認識のうえでは「お返し」ですが、内祝いがもつ本来の意味は「幸せのおすそ分け」です。お返しと言うと「もらったから返すもの」という義務のような印象を与えかねないので、「内祝いをお贈りします」と伝えましょう。

また、祝い事が重なり、複数のお祝いをいただいたときは、お返しの名目ごとに分けて用意するのがマナーです。また、お礼を伝えぬままお披露目会へ招待するのは印象がよくありません。お祝いを受け取った報告も兼ねて、感謝の連絡を入れましょう。

お披露目会を開催しなくても問題になりませんが、内祝いを贈らないのは印象がよくありません。今後の関係を円滑にするためにも、のし紙をかけた内祝いを贈りましょう。

お返しの時期が遅すぎると、相手によくない印象を与えてしまうため、時期が過ぎないように注意しましょう。

また、日本では縁起や語呂合わせを重視する傾向があるので、忌み数、踏んで使用するもの、火事や仏事を連想させるものなどは好まれません。

タブーな品物とは?

新築祝いのお返しで避けたいタブーな品物には、「火」を連想させるものや「赤いカラーのもの」、「刃物」などがあります。

「火」にまつわる品物とは、例えばアロマキャンドルや灰皿などです。これらは火事を連想させるので、住居に関するお祝い事の贈答品には相応しくないとされています。また、「赤いカラーのもの」も、家にまつわる贈り物にはタブーとされています。

「刃物」も、新築・引越し祝いのお返しで避けるべき品物です。鋭利な刃物は「縁切り」を連想させるとされています。特に目上の方へ贈るお返しなら失礼のないようにマナーにのっとり、別の縁起の良い品物を選んだほうがよいでしょう。

目上の方へのタブー

目上の方へのお返しの場合「金券や現金」は避けた方がいいでしょう。生活に困っていると思われているのでは、と相手が考えてしまう可能性があります。

お返しを贈るタイミング

新築祝いのお返しを贈るのが遅くなってしまうこともNGです。新築の内祝いは、引っ越しをしてから1ヵ月~2ヵ月を目安に贈ります。

引っ越し祝いをいただいてすぐにお返しをしても問題ありませんが、遅くなりすぎるのは失礼です。慌ただしい新生活の最中でも、内祝いを後回しにせずに、早めに準備をしてくださいね。

新築祝いのお返し マナー編

お返しの基本

新築祝いをいただいた場合、お返しとして内祝いを贈ることがマナーとなっています。内祝いとは、身内のお祝いごとを周囲の方に報告するためのものでしたが、現在ではお祝いをもらった際のお返しという意味合いで内祝いが贈られています。

新築祝いのお返しは、いただいたお祝いの半額から3分の1程度が相場とされています。例えば、友人から5000円程度のお祝いをもらったときは、2500円程度のお返しが相場です。

一方、親戚などから10万円など高額なお祝いをもらった場合は、気持ちをありがたく頂戴する意味を込めて、お返しは1/3の3万円程度で問題ありません。

また、新築祝いのお返しを贈るタイミングは、入居後1カ月~2カ月以内が適しています。引越し直後は、荷解きや近所への挨拶などで忙しく、なかなかお返しが贈れないかもしれませんが、お返しを忘れないように覚えておきましょう。

新築祝いのお返しの選び方

新築祝いのお返しを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. 相手の好みや生活スタイルを考慮する: お返しは、相手が喜ぶものを選びましょう。例えば、相手が料理好きならキッチン用品、インテリアにこだわる人ならインテリア小物などがおすすめです。
  2. 価格は新築祝いの半額程度が目安: お返しの価格は、新築祝いの半額程度が一般的です。ただし、相手との関係性や新築祝いの価格によっては、これより高くなることもあります。
  3. タブーな品物を避ける: 前述の通り、火事を連想させるものや赤いもの、刃物などは避けましょう。
  4. のし紙をつける: のし紙は、相手への敬意を示すために必要です。新築内祝いの場合、水引は結び切りの銀色が一般的です。

新築祝いのお返しの例

新築祝いのお返しとして人気のあるアイテムをいくつか紹介します。

  1. 食品: 高級なお菓子や果物、お酒などは、どなたにも喜ばれる定番のお返しです。ただし、相手の好みやアレルギーを確認してから選びましょう。
  2. 生活雑貨: タオルや食器、キッチン用品などの生活雑貨も人気です。ただし、デザイン性の高いものを選ぶ際には、相手のインテリアのテイストを考慮することが大切です。
  3. インテリア小物: フレームやキャンドルホルダー、アロマディフューザーなどのインテリア小物も喜ばれます。ただし、火事を連想させるものは避けましょう。
  4. ギフトカード: 何を贈れば良いか迷ったときは、ギフトカードも一つの選択肢です。相手が自分で好きなものを選べるので、喜ばれること間違いなしです。

新築祝いのお返しの渡し方

新築祝いのお返しは、直接手渡しするか、郵送するかで渡し方が異なります。

直接手渡しする場合は、相手と会う機会を設けて渡します。その際には、「新築祝い、ありがとうございました。内祝いをご用意しました」と一言添えると良いでしょう。

郵送する場合は、ギフト専門の業者に依頼するのが一般的です。その際には、のし紙に「新築内祝」と記載し、自分の名前を入れます。また、メッセージカードを同封すると、より丁寧な印象を与えることができます。

以上、新築祝いのお返しについての基本的な知識とマナーをご紹介しました。新築祝いのお返しを選ぶ際には、これらのポイントを念頭に置いて、相手が喜ぶアイテムを選びましょう。

新築祝いのお返しを通じて、新たな住まいでの生活を祝うとともに、相手との関係を深めることができます。

新築祝いのお返しを選ぶ際のポイント!

新築祝いのお返しとしてグルメギフトを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. 相手の好みを考慮する: お返しの品を選ぶ際は、相手の好みやライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。例えば、加熱してすぐに食べられるスープやドレッシングなどの調味料、パスタやうどん・そば、お米などの主食系など、多くの種類から選べるグルメギフトは魅力的です。ハムやソーセージをファミリーへ、老舗ブランドの佃煮をお酒好きな方へ、専門店のスープをご高齢の方へと、相手別に贈り分けをするのが喜ばれるポイントです。
  2. 配送の都合を考慮する: 冷蔵・冷凍品を贈る際は、相手の受け取りの都合や冷蔵庫の余裕など配慮も必要です。また、贈るタイミングも重要で、新築祝いのお返しは、引っ越しをしてから1ヵ月~2ヵ月を目安に贈ります。
  3. タブーを避ける: 住居関連の慶事でタブーとされる「火にまつわるもの」「赤いもの」を避けて、縁起の良い品物からセレクトすれば、ぴったりのお返しを選べます。
  4. 高額な新築祝いへの対応: 高額な新築祝いをいただいた方へは、お披露目会にお招きしてもお返しを贈る考え方がおすすめです。高額なお祝いをいただいた方へのお返しが高額になるなら、相場にこだわらず気持ち程度でも問題ありません。

以上のポイントを考慮しながら、相手が喜ぶグルメギフトを選ぶことで、新築祝いのお返しとしての役割を果たすだけでなく、相手に対する感謝の気持ちを伝えることができます。

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 新築祝いのお返しは「新築内祝い」と呼ばれる
  2. 新築祝いのお返しは新築のお披露目会にお客様を招いておもてなしする行為自体を指すこともある
  3. 新築祝いのお返しは必要かどうかは、お披露目会をするかにより変わる
  4. 内祝いがもつ本来の意味は「幸せのおすそ分け」
  5. 新築祝いのお返しを贈る際には、いくつかのタブーを避けることが重要である。例えば「火」を連想させるものや「赤いカラーのもの」、「刃物」など
  6. 新築祝いのお返しは、いただいたお祝いの半額から3分の1程度が相場とされている
  7. 新築祝いのお返しを贈るタイミングは、入居後1カ月~2カ月以内が適している
  8. 新築祝いのお返しを選ぶ際には、相手の好みや生活スタイルを考慮することも大切である
  9. 新築祝いのお返しは、直接手渡しするか、郵送するかで渡し方が異なる
  10. 新築祝いのお返しとして人気のあるアイテムには、食品、生活雑貨、インテリア小物、ギフトカードなどがある
  11. 新築祝いのお返しが高額になるなら、相場にこだわらず気持ち程度でも問題ありません。